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建設業許可に関すること

韓国の建設・工事に関する制度

建設業許可に関すること   2024/05/29 (水)  1:08 PM

今回は韓国の建設工事制度について、わたしが面白い!と思ったポイントを3 つ紹介させていただきます。


なぜ韓国??
今1番行きたい国だからです。
韓国で激辛料理を食べて、化粧品を爆買いしてたいです(^^)



①建設業の業種区分

韓国で建設業を受注・履行するたには【建設業登録】が必要です。

韓国は許可制度ではなく、登録制度です。

また、韓国には日本の【軽微な工事】という概念がないので、建設業を営むには必ず登録が必要になります。


登録の業種区分は

「綜合工事を施工する業種・5種」

「専門工事を施工する業種・29種」に分類されています。



日本の2種の一式工事と、27の専門工事という考え方に似ていますが、韓国では日本より細分化されてます。


例えば、
日本の造園工事業

韓国では
造景工事業(綜合建設業)

造景植栽工事業(専門建設業)

造景施設物設置工事業(専門建設業)

の3つの業種に分けられています。


業種が細分化されているのは、次に紹介する【資本金額】が関係していると思われます。



➁資本金額

面白いと思ったのが、登録に必要になる資本金額。

なんと、業種ごとに登録に必要な資本金の額が違います。


日本でも一般建設業許可と特定建設業許可で資本金要件が違いますが、韓国では業務ごと+法人or個人によって必要な資本金が違います。


例えば

◆綜合建設業・土木工事業

【法人】:5億ウォン以上

(日本円で約5千万)


【個人】:10億ウォン以上

(日本円で約1億)



◆専門建設業・室内建築工事業

【法人】:1.5億ウォン以上

(日本円で約1千5百万)



【個人】:1.5億ウォン以上

(日本円で約1千5百万)


登録業種によって必要になる資本金額が違うので、業種が細分化されているのだと思います。


先ほどの造園工事の例でみてみると



造景工事業(綜合建設業)


【法人】:5億ウォン以上


(日本円で約5千万)


【個人】:10億ウォン以上


(日本円で約1億)

 



造景植栽工事業(専門建設業)

 

【法人】:1.5億ウォン以上


(日本円で約1千5百万)



【個人】:1.5億ウォン以上


(日本円で約1千5百万)

 


造景施設物設置工事業(専門建設業)


【法人】:1.5億ウォン以上


(日本円で約1千5百万)

【個人】:1.5億ウォン以上


(日本円で約1千5百万)

綜合建設業の資本金はかなり高額!というのが正直な感想です。

韓国には日本の経管(経営の経験者)という概念がない代わりに、金額の大きい工事をするならちゃんと資本金を用意してね!ということなのでは?と思いました。



③技術能力

見本の専任技術者と似た概念で、これも登録する業種によって技術者の人数が定められています。

例えば
◆綜合建設業・土木工事業

6人以上土木分野の建設技術者



◆専門建設業・室内建築工事業

2人以上建設分野の建設技術者


登録業種によって技術者の人数が決まっているのも、先ほどの資本金額に通ずる韓国の考え方があるように思いました。

金額の大きい工事するなら、技術者の人数ちゃんとそろえてね!ということなのではないかと思います。

 

今回はわたしが個人的に気になったポイントを紹介させていただきました。

他国の建設業制度と比較することで、日本の建設業許可制度は何でこの要件があるんだろ?などと考えるきっかけになるかもしれません。



ご興味のある方は、下記URLから韓国の建設業制度についての詳細をご確認ください。(2013年の資料)
※必要になる資本金額については、改正されているので最新の資料をご確認下さい。

https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001767/construction_southkorea.pdf



最新の資料は下記URLからご確認お願いします。(原文なので必要に応じて翻訳してください)

https://law.go.kr/%EB%B2%95%EB%A0%B9/%EA%B1%B4%EC%84%A4%EC%82%B0%EC%97%85%EA%B8%B0%EB%B3%B8%EB%B2%95%20%EC%8B%9C%ED%96%89%EB%A0%B9

 

行政書士 平松里枝

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