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古物商に関すること

古物商許可③本人確認義務

古物商に関すること   2024/07/02 (火)  3:25 PM

古物商許可 3大義務とは?


今回は、古物商許可業者に課されてる3大義務についてお伝えさせていただきます。

 


3大義務とは



①本人確認義務


➁取引記録義務


③不正品申告義務

 



今回は①本人確認義務についてお伝えします。


みなさん、古物商品許可の目的を覚えていますか?


①窃盗その他の犯罪の防止


➁被害の迅速な回復

 


でしたよね。

なので、主に「中古品が盗品か否か」に着目して本人確認を義務付けています。



つまり!
中古品を買取る際の本人確認義務がありますが、中古品を売却する際は本人確認義務ありません。

 


また、1万円未満で中古品を買取る場合も、本人確認の義務が免除されます。



え?!ちょっとまって!
ブック◯◯で、中古の本を売って100円にしかならなかったけど、免許証の提示を求められたと思うんだけど。

その通り。その記憶は正しいです!


・書籍


・ CD/DVD/BDなどのメディアディスク


・ 家庭用ゲームソフト


・ オートバイとその部品



これらの物は、換金目的で万引きや盗難されることが多いので1万円未満の買取額でも本人確認が義務付けられています。



また、貴金属等(金・ダイヤなど)を扱う古物商許可業者には、「犯罪収益移転防止法」に基づき、200万円を超える取引きを現金でする場合、買取る時だけでなく、売却時にも本人確認義務が発生します。


盗んだ貴金属を売って現金化する犯罪が多く行われており、その際偽名による取引が行われている為です。


前回お話しした怪盗Xの事を思い出して下さい。



ダイヤを盗んだ怪盗Xは現金を手に入れる為に買取業者に直行!
そこで、自分の本名で取り引きするでしょうか?しませんよね。


なので、買取る際の古物商による本人確認が犯罪防止にとても重要になってくるのです。
 

本人確認の大切さは分かったけど、200万円以上のダイヤを買う時も本人確認されるのはなぜ??


それは、「犯罪収益移転防止法」が古物を購入する際の現金にも着目しているからです。



犯罪収益移転防止法の目的は、一言で言うと、「マネーロンダリング(資金洗浄)及びテロ資金供与の防止」です。



ダイヤを買うその大金はどこで入手したの?犯罪によって得たお金じゃなよね?という確認の為に、購入時にも本人確認を求めているのです。



「犯罪収益移転防止法」についてはこちらでご確認下さい。



次回は、➁取引記録義務についてお伝えします。

 

行政書士 平松里枝

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